電子タバコの安全性について(11月27日の報道について)

昨日11月27日、複数の報道機関より、あたかも電子タバコ一般にに発がん性物質が含まれていると視聴者に誤解を与えかねないような報道がなされました。

まず、実際に発がん性物質が検出されたものは、日本国内で流通しているリキッドのうち、ごく一部のリキッドを、ごく一部のバッテリー、アトマイザーで加熱した蒸気中に発生した場合であり、いずれも当社が取り扱っている製品ではございません。

また、報道機関で「通常のたばこの10倍」という数字が大きく取り上げられていますが、この場合も、上記のごく一部のリキッド、バッテリー、アトマイザーで、一定時間加熱を続けた場合に、蒸気中に発生した一瞬のピーク値であり、常にこのような異常な値が出るわけではございません。

ほとんどの場合は、アセトアルデヒドの値は大気等の日常生活環境や一般の食物中に含まれる値と大差なく、またホルムアルデヒドも大気等の日常生活環境に含まれる値と大差ございません。

もちろん、ほとんどの場合は通常のたばこに比べてはるかに少ない値しか検出されず、上記検査では、ごく一部の製品を、アトマイザーが焦げついた状態で使用しつづけた場合、有害な成分が発生する場合があるというものです。当社は、下記のとおり国立保健医療科学院への問い合わせを踏まえ、上記検査を、電子タバコ一般が有害というものではなく、アトマイザーが焦げた状態で使用し続けるなどの誤った使用方法に対する警鐘という趣旨に近いととらえております。

※蛇足ではございますが、電子タバコには含まれていないが通常のたばこには含まれている、その他多くの発がん物質をはじめ、有害物質が存在することはいうまでもございません。

なお、当社が取り扱っているメーカーは、すべて大手のメーカー品で、特に実際お口に入れられるリキッドは、国際的に定評のあるTUV、SGS基準検査に合格したものでございます(当社はコピー品等は一切取り扱っておりません)。

また、電子タバコをご使用の際は、過度にアトマイザーを焦げつかせた状態で使用し続けたりすることは避けてください(焦げた食べ物を食べないのと同様)。またアトマイザー、コイルユニットに焦げがこびりついてきた場合は、こまめに新しいものとお取替えください。このような基本的なご注意事項を守っていただくだけで、一般的に発がん性物質発生のリスクは大幅に抑えられます。

このたびは、当社のお客様のみならず、日本中の電子タバコを使用されている方に過度な不安を与えるような報道がされ、非常に残念です。

私どもも本日早速、昨日報道の検査を実施した国立保健医療科学院の研究室に問い合わせ、また意見を交換させていただきましたが、国立保健医療科学院の研究室の方も昨日のような偏向報道がなされることは意図しておられず、安全な製品を安全に取り扱う方向で議論が進んでほしいということで一致しました。

当社といたしましては、近日中に上記証明書を日本語訳を添えて当社HPにUPする等、お客様に極力ご不安を与えないよう、また今まで以上に電子タバコの安全性に最新の注意をはらうよう努めてまいりますので、どうか今後ともよろしくお願い申し上げます。

※リキッドをはじめ、電子タバコ製品はお客様の自己責任でご注文、ご使用いただくのは当然の前提ですが、11月27日の報道はあまりにも偏向であり、電子タバコ一般に対して過度な不安を煽っていますので、あえて本記事を掲載させていただきました。

[2015.5.21追記] 2015年5月21日に、再び電子タバコの安全性に関する報道がなされましたが、2010年8月になされた、一部国内流通のニコチン0mgのリキッドから微量のニコチン検出された問題と、上記記載の問題と同様の問題が繰り返された(もっとも、上記「通常のたばこの10倍」という異常な数値は今回は出ず、若干修正がなされた模様)のみで、特に真新しい情報はございませんでした。また、今回の報道は多少は電子タバコを安全に使用していくべきという立場に配慮した報道がなされており、その点では改善されたと考えております。